明日はバレンタインデーですが、みなさんはもう準備されましたか?私は全くイベント性のないタイプなので何もしませんが、世の中がうきうきした感じになるのはいいものですね。
今回は、久々の映画の話です。BBSで朋さんがオーストラリア映画の紹介をしてくれました。ちょうど友人から、オーストラリアに移住したヨーロッパの人が同じ国の人以外とはあまり関わらず、小さなコミュニティ内で国の言葉を使って長いこと生活している・・・。という話を聞いたばかりだったのでぜひ観てみたいと思っています。
明日のバレンタインにちなんで、ジュリエット・ビノシュとジョニー・デップ出演の『ショコラ』など観てもよいかも。酷評している方もいるようですが、結構楽しめると思いますよ。ジョニー・デップ好きの私としては『ギルバート・グレイプ』もぜひぜひ観て欲しい作品です。若き日のジョニー・デップ、ジュリエット・ルイス、レオナルド・ディカプリオ等、みんな魅力的です。ふたつとも偶然同じ監督の作品ですね。
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★さて、ここからが本題。サラのU氏オススメの映画紹介★
ベスト10を・・・と思ったのですが、すでに長くなりつつあるので1本づつ紹介していきますね。
今回は、イタリア映画の名作、フェリーニ監督の『道』です。
この映画は、NHKの名作特集などTVで何度か放映されているので、見ている方も多いと思います。
胸をしめつけられるような切ない気持ちにさせられる映画です。
大道芸で生計を立てている粗暴なザンパノと、家が貧しく口減らしのためにザンパノに買われたジェルソミーナ。そして,ザンパノとは犬猿の仲で、ジェルソミーナに素敵なメロディーを教える綱渡り芸人。ザンパノの運転するオート三輪で、旅を続けるジェルソミーナ。
ボロボロのコートのポケットに手をつっこんでトコトコ歩くジェルソミーナの姿が忘れられません。
後半でザンパノがジェルソミーナの寝ている隙に彼女を捨てて逃げるのですが、全てをうけいれるように眠るジェルソミーナの姿に涙が出てきます。
数年後、ザンパノが旅先で偶然にあのジェルソミーナのメロディーを聞き、彼女の死を知ります。ここでようやくジェルソミーナを本当に失い、自分の孤独を思い知り泣き崩れる・・・。
全編をとおしてせつなく悲しいストーリーなのですが、純粋な愛(恋愛という意味でないにしろ)を感じさせる映画です。
短い文章にまとめようと思ってもうまくいきませんでした。なによりも観ていない方は、ぜひ観てください。きっと、どんな年齢でもそれぞれに感動できると思いますヨ。
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『道』 LA STRADA (1954年/イタリア/107分)
監督:フェデリコ・フェリーニ
出演:ジュリエッタ・マシーナ/ アンソニー・クイン