田舎が好き
サラウェアは大きく分けて二つのラインがあります。
一つは、60’sのNouvelle Vaqueや
アメリカンニューシネマのスタイルをファッション的な視線で
私たちなりにアレンジして現代に落とし込んだライン。
サラウェアならではのレトロな服です。
もう一つは、素材の良さを生かしたパターンメーキングで、
身にまとった瞬間からリラックスしていだだけるようなラインです。
サラウェアのこのラインは東京に居ながら小川のせせらぎ、山の緑
海の青さ、花の香り、土の柔らかさを感じることができる人、
いや感じたいと思っている人に着て欲しいと思います。
また、ホームメイドの温もりと都会で颯爽と生きる女性のさわやかさを
ミックスさせたような、活き活きとした服にしたいと思っています。
1800年代後半に使われていたアンティークのBODYが着ているのは
テンセルリネンのサージで作ったワンピースです。
たっぷりと生地を使い立体パターンで縫製しています。
生地の特性で適度に張りも残しつつ、きれいに落ちてくれます。
バスト下の高い位置からフレアーラインが裾にかけて広がり、
艶やかさも合わせもたせています。
サラウェアのナチュラルラインはちょっとした裏切りがあるのです。
その裏切りがお茶目さを演出します。
後ろのパンツはサラウェアではすっかり定番になったこ Tamiyo です。
深い股上にたっぷりとした分量のワイドパンツですが、
腰周りはすっきりさせてどこか凛とした舞踏家の気分にさせてくれます。
レトロなラインの事はまた触れることにしますが、
この二つのラインをリンクさせながらサラウェアは作られています。
サラウェアを身にまとって自然を感じてもらえれば幸いです。